今回は『石巻市立湊小学校避難所』の上映会で衝撃を受けたおはなしです。
最後に大事なお知らせもあります。
3/20、なかのZERO小ホールでの上映会のお手伝いに夫婦で行って来ました。
今回は映画に出てくる村上愛子さん(愛チャン)、工藤弘子さんがゲストとして招かれており、お会いできるのがとても楽しみでした。
藤川監督、工藤さん、愛チャン、祭くん(工藤さんのお子さん)
とても沢山の方がいらして、会場前には長蛇の列ができていました。
上映中、涙を流しながら「もう無理なので、次回はちゃんと観ます。」と帰られる方も何名かいらっしゃいました。
映画の上映が終わり(映画の内容に関しては、是非上映会へ足をお運び下さい!)、監督、工藤さん、祭くん、愛チャンのトークショーです。
沢山の方が残ってらっしゃいました。
瀕死の状態で避難所に担ぎ込まれた愛チャンは、藤川監督と出会い、もう一度生きてみようと思ったそうです。
そんな監督と愛チャン、とても仲良しで微笑ましかったです。
愛チャンは終始ニコニコしながら、時折お茶目な話で会場を沸かせつつ、あの震災で九死に一生を得た、そんな彼女でなければ決して発することのできない、ドキッとさせられる言葉を発していました。
その中でも一番印象に残ったのが次の言葉(メモし損ねたため意訳)です。
(恐らく被災地へ初めてボランティアへ行こうとしている方の「石巻へ沢山のボランティアが入っているが、複雑な想いではないか?」という質問に対して)
3.11にどこのテレビを見ても「忘れないで」「忘れないで」、と言うばかり。
だけど、見てもいないものを「忘れないで」もないでしょう!
ですから、是非見に来て下さい!
(会場から拍手)
これにはやられました。
「忘れない」とか「風化させない」とか、確かによく使われる言葉です。
それ自体、大事なエネルギーなのかも知れません。
でも、その言葉を発するだけでなんとなく自己満足していないでしょうか?
僕自身もそれら一連の言葉というか雰囲気にはとても違和感を感じていました。
そんな僕の気持ちを、愛チャンが見事に代弁してくれました。
観客の方からは、「ふるさと」を聴きたくないという工藤さんの話に衝撃を受けたという方もいらっしゃいました。
被災者にも100人居れば100通りの声がある、工藤さんの言葉からはそんな現実が伝わって来ます。
被災地へ行き、被災者の声を聞き、はじめて伝わる、感じる事があります。
震災以降、僕自身それを周りの人に発信し続けてきたつもりですが、やはり重みが違います。
被災地へ行くのが難しくても、せめてこういう機会に、被災者の生の声を聞いてみて欲しいです。
そう強く感じた上映会でした。
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お知らせ
藤川監督にお願いしたところ、『石巻市立湊小学校避難所』本編!を石巻マルシェにて上映して下さる事になりました!
監督には石巻マルシェで映画の紹介をして頂いた事があるのですが、今回は本編です!
上映日は5/11(土)を予定しています。
皆さん、ゴールデンウィーク明けの土曜日は、是非ご予定を空けて続報をお待ち下さい!
映画『石巻市立湊小学校避難所』公式サイト:
http://www.minatohinanjo.com/
おまけ
石巻からの移動、トークショーで疲れてしまった愛チャン、道端で「電池切れた~」と倒れこんでしまいました。
アメちゃんが食べたいということでカバンの中を探す監督。
しかし、倒れこんだ場所がたまたま?たい焼き屋さん、愛チャンたい焼き食べる?と聞くと、「食べるー!」と元気に起き上がりました。
愛チャンとてもキュートです。お疲れ様でした。会えて良かったです。