石巻を故郷に持って
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nihonseishi

こんにちは!石森です。突如として感謝の気持ちで胸がいっぱいになったのでブログに書いておこうと思いました。

お正月に東京から実家の石巻に帰って、家族、親戚、友だち、知り合い、プロジェクトメンバーに会って地元はいいなぁー感じました。
2011年3月11日 あの日から正解が存在しない人の気持の探り合いをずっと行っている気がしています。
こんな辛い思いをした人や、こんな状況の人に適切な言葉ってなんだろう?
ソーシャルメディアは本当に残酷で人の気持を素直に送受信しています。人の感情に敏感になった生活をしている自分がいます。特に活字からしか、その思いを知ることが出来ないインターネットを使った情報摂取になっているために、敏感になっているのかもしれませんね。。

この石巻復興プロジェクトのサイトや石巻マルシェの活動を通じて、たくさんの方から温かい「応援のメッセージ」をいただきました!

みなさんの周りには今、どれだけの震災復興の話題がありますか?

2011年12月28日 稼働中の日本製紙石巻工場

「風化させたくない」とか「忘れてはいけない」と耳にしますが。なぜ震災を風化させてはいけないのでしょうか?
何も理由なしに「忘れないで!」と語りかけた所で風化は防げません。
正直、自分でも「なぜ、震災を風化させてはいけないのか?」という完全な答えが出ていません。「悲しかったから」では説得力を持った理由になりません。
人の心をつかんだ復興活動を行うには自分の気持ちの心得が十分でなければ、この先の長い活動を継続していくことは難しいと感じています。

風化させてはいけない大きな理由は「日本に住んでいる限り必ず発生する次の大震災で教訓を活かすため」だと思っています。
日本に住んでいる限り、どんな地域でも大地震が発生し、大震災が起こる可能性があります。いつ発生するか分からない、その時の準備として、防災や知識を身につけておく必要があるのだと思います。

「次の大震災に備えるために今回の大震災を風化させてはいけない」のだと個人的には解釈しています。
日本中の人に石巻の街や人が復興する姿を見てもらうことは、それぞれの将来の準備をしてもらうことにつながるのではないかと考えています。

こんな言葉をいただきました。
「復興する石巻の街を見届けるのはもちろん。あなたがたのように、復興に向けて頑張っている人達にこそ私は興味があり、応援をしていきたいと思っています。」
と。
たくさんの方から賛同、応援の言葉を頂くたびに、頑張らなくては!と思います。社会的には忘れられていく震災の話題ですが、応援してくれる方も本当にまだまだ大勢いらっしゃいます。

サイトに応援メールや、石巻マルシェで応援の言葉をかけていただき、本当にどうもありがとうございます!

今回の大震災で、多くのものを失った街と向き合いながら、生まれ育った街が立ち直っていく姿を一生かけて見届けていかなければと思っています。
2012年の元日に亡くなった、石巻の私の祖母も、たぶん、そんなことを望んでいるはずだと思います。

ばぁーちゃん、次の街づくりと人の役に立てるように、がんばっからね!!!

2011年12月28日 雲雀野海岸から、がれきと廃車の山を見て

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