この度、石巻マルシェにてみやぎの思い出写真集『海と 風と 町と』をお取り扱いさせて頂く運びになりました。
「もう被災地の写真は見たくない。きれいだった頃の風景をもう一度見たい。」
そんな声にがきっかけで発行されたこの写真集には、全国から寄せられた3,195点もの震災前の写真の中から約300点の写真が掲載されています。
被災された方々への無償配布された32,650部をはじめ、52,500部も発行されました。
私ですら、いまだに震災後の写真や映像を見るのは辛いです。
震災後の写真は検索すれば沢山出てきますが、震災前のものとなるとなかなか難しいです。
震災前のなんでもない、見慣れた風景をわざわざ写真に撮っている方が少ないからではないかと思っています。
直接被災された方々のお気持ちを想像する事はできませんが、それでも、そういった方々にとって、この写真集の意義はとても大きなものだと思います。
写真集に関する詳細は、是非『みやぎの思い出写真集制作委員会』様のサイトをご覧下さい。
http://www.m-omoide.jp/
石巻復興プロジェクトでは『定点』から、『季節ごと』の石巻の風景を記録していきたい、という試みで写真を撮り続けてきました。
今でもホームページの下の方からご覧頂けるのですが、なかなかコンテンツとしてまとめられず、ずっと放置されたままでした。
力及ばず申し訳ないです…
石巻復興プロジェクトFlickr
石巻在住のメンバーが撮り続けてきてくれた写真も相当な数になり、私自身や、友人が石巻で撮った写真も相当数あります。
これらの写真をこのまま死蔵させては申し訳ないと悶々としていたころ、自費で会場を借りてでも震災に関する写真展をしたいという想いを持った方が石巻マルシェにいらっしゃいました。
彼女と話をしているうちに、なんとか”石巻マルシェで”写真展を開催できないかと思うようになりました。
石巻マルシェのあるアキナイ山王亭は、土曜日以外は他の用途で使われていること、写真のプリント代やフレーム等の資金面、様々なハードルがありますが、商店街理事の高野さんからも是非やりましょうという後押しを頂き、先週の石巻マルシェでもその打ち合わせをするなど実施に向けて地道に動いています。
石巻復興プロジェクトの写真や彼女の写真を展示するのはもちろん、展示できない膨大な写真の数々を地図上にマッピングし、時系列でも分かりやすく、見やすくお届けするコンテンツ（当初はAndroidアプリ、ウェブコンテンツでのリリースを予定）も準備中です。
写真の展示と連携し、動きのある企画にしていきたいと思っています。
そして、この企画をメンバーと協議している中出てきたのがみやぎの思い出写真集『海と 風と 町と』です。
メンバーのひとりがみやぎの思い出写真集製作委員会の方と旧知の仲で、この企画をお話させて頂いたところ、現在は販売を終了しているこの写真集を、今回特別に石巻マルシェでの販売用に寄贈頂ける事になりました！
そして、更に、写真集に掲載されている貴重な写真（著作権上問題のものに限り）を、石巻マルシェに展示させて頂ける事になりました…！！
本当にありがとうございます！！！
石巻マルシェではこの写真集を販売（定価の500円）、もしくは閉店後の石巻のつどいで、写真展に賛同頂ける方に、寄付金と交換という形でお譲りさせて頂く予定です。
この写真集が発行された背景や目的、みやぎの思い出写真集製作委員会の皆様のお気持ちを裏切らないよう、大事に取り扱いさせて頂きます。
今週末の土曜日（2/9）には店頭にお出しできる見込みです。
皆様、是非石巻マルシェまで足をお運び下さい。
また、石巻マルシェでの写真展やコンテンツ製作に関心、興味のある方は是非お声掛け下さい。
是非、皆様のアイディアやお知恵を拝借させて下さい。
よろしくお願いします！
