石巻復興プロジェクトについて2016
石巻復興プロジェクト(当団体)は、東京の大森・ウィロード山王商店街にある石巻のアンテナショップ「石巻マルシェ」を拠点に活動する有志の集まり(任意団体)です。
設立当初は商店街のイベントで「石巻焼きそば」などを販売、川開きウェディングなどのイベントを開催してきました。
参考: どうして大森なのか
開設当初は木の屋石巻水産さんの「希望の缶詰」など、メンバーの家族や知人の生産者さんの津波の被害を免れた商品を中心に販売していました。
また、石巻のアンテナショップとしての機能だけでなく、被災地の現状を伝えるコミュニケーションの場となること、生産者と消費者を直接つなげることで、継続的な支援の可能性を模索する場となることを目指して、当初は半年の活動を目途にしていました。
参考: 竣工写真(オンデザインさんのホームページ)
アキナイ山王亭は様々な人や団体が利用する商店街の共有スペースとなりましたが、毎週土曜日はこれまで通り私たちにご提供頂き、同月18日、石巻マルシェはアキナイ山王亭にて営業を再開しました。
気が付くと、東京に拠点を持つ復興支援団体としては、残り少ない存在になっていました。
そんな状況の中、これまでの四年間、お正月などを除きほぼ休みなく毎週末アンテナショップを営業し、継続的に石巻の生産者さんにお金を届けてきたこと、毎週末夜に開催してきた石巻出身者と東北支援者交流の場「石巻のつどい」に数えきれない同志や仲間たちが集い、石巻の生産者と東京の消費者、東北と東京の人と人をつなげる場としても機能してきたことが私たちの誇りです。
参考: 四周年資料(イベントで使用したもので、口頭で説明した情報は含まれていません)
それでも活動を継続できているのは、石巻マルシェに集う仲間たちはもちろん、商店街、アキナイ山王亭で共に活動する他団体の皆さんのご理解・ご協力があってこそ。感謝しています。
特に「おおた高齢者見守りネットワーク みま~も」さん、「大森コレカラカイギ」さんといった地域活動を展開している皆さんとのご協力や連携によりむしろ活動の幅は広がり、人手が足りないというジレンマを抱えつつも、従来できなかった子供向けのイベントなどが開催できるようになってきました。
今では、石巻マルシェに買い物に来られる方のほとんどが地元大森の方です。
しかしこれは喜ばしい変化でもあり、被災地のものだから買うではなく、美味しいから買う、そんな当たり前の姿に戻ったのだと思います。
それでも石巻メイドの商品は通用する。これまで継続してきたことで、それが証明できました。
常連さんも多く、石巻マルシェのご近所にお住いの皆さんは、間違いなく東京で一番石巻のものを食べている石巻通です。東京の大森という地域に根ざしてきたことを感じています。
石巻メイドの素晴らしい商品を販売することで石巻の復興に貢献したい。
東京にある石巻のアンテナショップとしてのスタンスはこれからも変わりません。
変わらずあり続けるために、日々東京で活動する意味を考え、試行錯誤してきました。
近年では「光の箱」や「みんなの七夕」ワークショップ、ワタノハスマイル大森版「ガラクタイズ…」といった、大人からお子さんまで、間口を広く、敷居を低く、なおかつ大森で開催する意味のあるイベントの企画に重点を置いています。
多くの方に参加して頂くことで石巻マルシェの周知を図ると共に、参加して下さった方の中から一握りでも石巻や震災・防災に意識を傾けて頂ける方が出てくれば、そんな狙いや願いからです。
また、このような石巻や震災発のイベントが大森に定着することで、いつの日か私たちが活動を終えても、いつまでも石巻と大森がつながっていられるような形を残したい、それが現時点での目標です。
ありきたりな表現かもしれませんが、復興はまだ道半ばです。
しかし、私たちは東京で復興支援に繋がる活動を、しかもボランティアで継続することの難しさも知っています。
私たちの活動に共感して下さる方、復興支援活動に関心はあるけど何ができるか分からない、そんな方がいらっしゃいましたら、是非石巻マルシェへいらして下さい。何ができるか一緒に考えさせて下さい。
毎週末土曜日、よほどのことがない限り大森でお待ちしています。
名称 | 石巻復興プロジェクト |
代表 | 村上 源 |
設立 | 2011年4月12日 |
メンバー | 約10人(半数以上が石巻出身者) |
活動拠点 | 石巻マルシェ 大森ウィロード山王店(アキナイ山王亭) |