石巻復興プロジェクトについて

石巻復興プロジェクトは、東京の大森・ウィロード山王商店街にある石巻のアンテナショップ石巻マルシェを拠点に活動する有志の集まり(任意団体)です。

石巻メイドの素晴らしい商品を販売することで石巻の復興に貢献したい。

そんな想いを持った人たちが集まり、日中は石巻メイドの水産加工物やチャリティーグッズなどを販売、夜には東北にまつわるイベントや石巻出身者と東北支援者交流の場『石巻のつどい』を開催し、毎週土曜日、東京の大森から石巻を発信し続けています。

2011.4.12
はじまり
商いの力で復興支援を、特に若い人に「商売道具を買って欲しい」と支援先を探していたウィロード山王商店街さんからお声掛け頂いたのがきっかけでした。
石巻出身者(多くが東京近郊在住)が集まり活動を開始、商店街さんからの義援金を元手に「復興市」を開催するほか、川開きウェディングなどのイベントを開催してきました。

参考: どうして大森なのか

2011.11.26
石巻マルシェ開設
2011年11月、当時空き店舗だった旧鈴木はきもの店をご提供頂き、店内を改修するワークショップを開催、同月26日、商品の陳列棚などをみんなで作った「石巻マルシェ」を開設しました。

開設当初はメンバーの家族や知人の生産者さんの津波の被害を免れた商品を中心に販売するほか、

木の屋石巻水産さんの「希望の缶詰」

被災地の現状を伝えるコミュニケーションの場となること、生産者と消費者を直接つなげることで継続的な支援の可能性を模索する場となることを目指し、半年の活動を目途にしていました。

参考: 竣工写真(オンデザインさんのホームページ)

2012.8.18
石巻マルシェ再開
石巻マルシェは2012年5月に一旦閉店、同年8月、旧鈴木はきもの店はアキナイ山王亭として生まれ変わりました。
アキナイ山王亭は様々な人や団体が利用する商店街の共用スペースとなりましたが、毎週土曜日はこれまで通り私たちにご提供頂き、同月18日、石巻マルシェはアキナイ山王亭にて営業を再開しました。

これまで
石巻マルシェの四年間
半年を目途に始めた石巻マルシェも開設から四年が過ぎ、毎週土曜日の営業も200日以上(こんなことも)、月2回ペース(2015年実績)での出張販売、加えて月2回ペース100回以上(4年間の実績)のイベントを開催してきました。
ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、ここまで積み重ねてきたことが私たちの誇りです。
津波の被害を免れた商品から始めた品揃えも今では100種類以上になり、生産者さんたちが元気になってきたことを実感しています。

石巻メイドの商品・モノを東京の消費者に、その売り上げ・お金を石巻の生産者さんに、イベントや石巻のつどいを通じて数えきれない人と人(生産者、消費者、石巻出身者、東北支援者…)をつなげる、東京にある石巻のプラットフォームに成長、定着できたと思います。

参考: 四周年資料(イベントで使用したもので、口頭で説明した情報は含まれていません)

2016.3.11
震災から五年、変わったこと
震災が風化する中、気が付くと、東京に拠点を持つ復興支援団体としては、残り少ない存在になっていました。
ボランティアや石巻のつどいに来て下さる方も年々減少しています。
それでも活動を継続できているのは、石巻マルシェに集う仲間たちはもちろん、商店街、アキナイ山王亭で共に活動する他団体の皆さんのご理解・ご協力があってこそ。感謝しています。
特に「おおた高齢者見守りネットワーク みま~も」さん、「大森コレカラカイギ」さんといった地域活動を展開している皆さんのご協力や連携によりむしろ活動の幅は広がり、人手が足りないというジレンマを抱えつつも、これまでできなかった子供向けのイベントなどが開催できるようになってきました。

今では、石巻マルシェに買い物に来られる方のほとんどが地元大森の方です。
しかしこれは喜ばしい変化でもあり、被災地のものだから買うではなく、美味しいから買う、そんな当たり前の姿に戻ったのだと思います。

石巻メイドの商品は東京でも通用する。

これまで継続してきたことで、それが証明できました。
常連さんも多く、地域に根ざしてきたことを感じています。
石巻マルシェのご近所にお住いの皆さんは、間違いなく東京で一番石巻のものを食べている石巻通です。

これから
残したいこと

石巻メイドの素晴らしい商品を販売することで石巻の復興に貢献したい。

東京にある石巻のアンテナショップとしてのスタンスはこれからも変わりません。
変わらずあり続けるために、日々東京で活動する意味を考え、試行錯誤してきました。
近年では「光の箱」や「みんなの七夕」ワークショップ、ワタノハスマイル大森版「ガラクタイズ…」といった、大人からお子さんまで、間口を広く、敷居を低く、なおかつ大森で開催する意味のあるイベントの企画に重点を置いています。

大森で作られた七夕飾りが石巻の川開き祭りに掲出

多くの方に参加して頂くことで石巻マルシェの周知を図ると共に、参加して下さった方の中から一握りでも石巻や震災・防災に意識を傾けて頂ける方が出てくれば、そんな狙いや願いからです。
また、このような石巻や震災発のイベントが大森に定着することで、いつの日か私たちが活動を終えても、いつまでも石巻と大森がつながっていられるような形を残したい、それが現時点での目標です。

ありきたりな表現かもしれませんが、復興はまだ道半ばです。

しかし、私たちは東京で復興支援活動を継続することの難しさも知っています。
私たちの活動に共感して下さる方、心が折れそうな方、関心はあるけど何ができるか分からない、そんな方がいらっしゃいましたら、是非石巻マルシェへいらして下さい。何ができるか一緒に考えさせて下さい。
毎週末土曜日、よほどのことがない限り大森でお待ちしています。

2016年3月11日
代表・村上 源
Data
石巻復興プロジェクト
代表
設立
2011年4月12日
メンバー
約10人(半数以上が石巻出身者)
活動拠点
石巻マルシェ・大森ウィロード山王店
石巻マルシェ
店長
村上 悠希
開設
2011年11月26日
住所
〒143-0023 東京都大田区山王3丁目1−6 アキナイ山王亭(地図
営業日
毎週土曜日(カレンダー
Pictures

2 thoughts on “石巻復興プロジェクトについて

  1. はじめまして。DHLサプライチェーン株式会社 人事部竹村と申します。初めてご連絡します。
    弊社では年に1回社員とその家族向けに石巻ボランティアツアーを企画実施しています。今年で7回目となるツアー企画中ですが、現地の情報を入手したく、ぜひ一度寄らせて頂けますでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

    • 竹村様
      ご連絡ありがとうございます。
      後ほど、メールアドレスの方に連絡させて頂きます。
      よろしくお願いします。
      村上(源)

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